「起きろや、さすがに鳥じゃたたねえよ!」


起こすために小さくなった体を揺さぶるが、梟はクポーと寝息を立てるのみ。こうなったら、こちらも引けないと藤馬の悪あがきが続くわけだが。


「ばっ、吐くんじゃねえぇ!」


そんな聖夜に似つかわしくない彼らの夜は、更けていく。