黒崎さんがいなくなったら・・・私はまた孤独に生きていかなくてはいけない。
私は堪えていた涙が頬を伝った。
言いたいことは沢山あったはずなのに。
うまく言葉にならなくて、代わりに涙がぽろぽろと落ちてくる。
黒崎さんは私の頭を、自分の胸元に抱き寄せた。
「なら辞めるとか、静岡に行くとか言うな」
「黒崎さん・・・」
「俺の側にいろ」
「でも・・・藤本さんとは・・・」
「え?」
こんな時に、余計な事を思い出してしまう。
確かめるのが怖い。
でも・・・
「あの・・・この前藤本さんと黒崎さんがマンションから2人で出てきたっていうのを見たって子がいるみたいで・・・黒崎さんだって、本当は私よりも藤本さんの方がいいんじゃないんですか・・・?あんな綺麗で仕事もできる人・・・」
「ああ、あの時の見られてたのか・・・」
あの時のって・・・!?
心臓がうるさく鳴り響く。
「確かに恵理香はうちに来た。でも一緒に飯食っただけで、隠すようなことは何もない」
「ほ、本当ですか・・・?」



