「花梨たちと出かけようとしてたの。」 そっけなくそう言って、私はベッドの下のクリアボックスを開けた。 そこにタオルがあるのを私は知っている。 無断でタオルを拝借し、濡れた髪や服を拭いた。 私が高校で孤立したら、どうしてくれるのだろうと頭の片隅で思う。