塾で知り合った武藤くんは私より1つ年下なんだけど、私なんかよりずっと頭が良くって尊敬しちゃう。
武藤くんぐらい頭が良ければ、本当はこうやって自習室になんて来なくてもいいとは思うんだけど。
たまたま一度だけ一緒になった時に話すようになり、以来こうして私に付き合ってくれるんだ。
「ん…と…っ」
課題の数学に頭を捻りつつも、でもその端には今日の夕陽の事が占めていた。
(夕陽がサッカー部のマネージャー…かぁ)
始めたばかりの問題が、またついボーっと考え事をしてしまい手が止まる。
「…心花先輩?」
「――――あ」
さっきと同じ状況に、またしても武藤くんに心配されて顔を覗き込まれてしまった。
ダメだぁ。
今は集中出来ないよぉ。
武藤くんぐらい頭が良ければ、本当はこうやって自習室になんて来なくてもいいとは思うんだけど。
たまたま一度だけ一緒になった時に話すようになり、以来こうして私に付き合ってくれるんだ。
「ん…と…っ」
課題の数学に頭を捻りつつも、でもその端には今日の夕陽の事が占めていた。
(夕陽がサッカー部のマネージャー…かぁ)
始めたばかりの問題が、またついボーっと考え事をしてしまい手が止まる。
「…心花先輩?」
「――――あ」
さっきと同じ状況に、またしても武藤くんに心配されて顔を覗き込まれてしまった。
ダメだぁ。
今は集中出来ないよぉ。