広く静かなチャペルの中。
私をまっすぐに見つめる小沢先輩。
私はフッと思い出して、この聖堂の奥にあるものを見上げたの。
「十字架…っ」
世良先生に教えてもらった、このママ高のチャペルの伝説。
私、この十字架の前で小沢先輩に気持ちを話せたよ。
だから女神さまは私に、祝福を与えてくれたのね。
これからは小沢先輩の為だけに、堂々と料理を…
―――バターン…!!
「え?」
その時、突然聞こえた重い音に私は見上げた十字架から視線を離して辺りを見回した。
何、今の音――っ
「あっちゃー。
時間過ぎちゃったんだな」
「え?時間って…」
特に驚く事もなく、冷静になって言う小沢先輩。
「だから、もう学祭の出し物タイムは終わったんだろうよ。今から生徒全員で一斉片付けだ。
だからきっと、ここもまた鍵がかけられたんだろうな」
鍵が、かけられた?
だって、まだ中に人がいるのに…
「ええぇぇえぇぇっ!?」
私をまっすぐに見つめる小沢先輩。
私はフッと思い出して、この聖堂の奥にあるものを見上げたの。
「十字架…っ」
世良先生に教えてもらった、このママ高のチャペルの伝説。
私、この十字架の前で小沢先輩に気持ちを話せたよ。
だから女神さまは私に、祝福を与えてくれたのね。
これからは小沢先輩の為だけに、堂々と料理を…
―――バターン…!!
「え?」
その時、突然聞こえた重い音に私は見上げた十字架から視線を離して辺りを見回した。
何、今の音――っ
「あっちゃー。
時間過ぎちゃったんだな」
「え?時間って…」
特に驚く事もなく、冷静になって言う小沢先輩。
「だから、もう学祭の出し物タイムは終わったんだろうよ。今から生徒全員で一斉片付けだ。
だからきっと、ここもまた鍵がかけられたんだろうな」
鍵が、かけられた?
だって、まだ中に人がいるのに…
「ええぇぇえぇぇっ!?」