メイアイストーリー

リクたちはしぶしぶ家に
入っていった

あたしはリクたちが
いなくなったのを確認して
ミマタオオカミに話しかけた


「あなたの名前は?」

『分からない。』


「どこから来たの?」

『分からない…。』


「そっか…、
よしっ、あたしがあなたの
思い出すまでの名前
決めてあげる!」

オスだよね…声的に。
確かめる方法なくはないけど

白くて、大きい狼…

かっこよくて、呼びやすい…


「…白羅」

『ん?』

「白鳥の白に
羅列の羅でハクラだよ*
どう?」

『よく分からんが、
それが我の名なんだな』

「そうだよ、白羅っ」


『メイは何者だ?
ただ者ではないだろう?』

「…一応、ビーナス女王の娘」

『おぉ、ビーナス女王のか。』


「覚えてるの?」

『忘れる訳ない、
スキイの女神様だからな』

全ての記憶を
忘れてるわけじゃないみたいね