メイアイストーリー

「…あなたの本当の名前は
メイ・アフェイト。
正真正銘、
私の血を受け継ぐ唯一の娘」



「はい…
リクたちから聞きました。

でも、あたしは
今まで普通に生活してきた
だから、
どうしていいのか
分からないんです

リクのことも、
普通の幼馴染だと
思ってたのに…」




「…メイ」


ビーナスさんは
そっとあたしの手を握った



「私はこれまで
ロウンドの連中から
目のつかないように
人間として、
スキイと関係のある
人間に育てて
もらっていました。

リクには
メイの幼馴染として
いつもそばにいるよう
指示しました

いつかロウンドが
メイの存在に気付き
手を出してきたり、
メイの力が必要と
なった時のために。」




やっぱり複雑だなぁ…



「メイ、ごめんなさい。
人間としてではなく
スキイの人として
育てていれば、
家族と離れたり
戸惑ったりしなくても
よかったのにね…」




「そんなっ、
謝らないで下さい…」


ビーナスさんはあたしを
守ろうとしてくれてたんだから

あたしは全てを
受け止めなくちゃ…