「綺麗だねー♪」 「うん」 日が傾き、 日の入りをむかえていた 街がオレンジに染まり だんだんと 暗くなってくる様子が 綺麗なグラデーション になっている 「命。」 「ん?」 あたしは外を眺めながら 後ろからの声に返事をした 「実は、 命に話さないと いけないことがあるんだ」 「何?」 陸があんまり真剣な 声色で話すから あたしは向き直って 座り直した