「すいませ、ん… あれ?」 受付には誰もいない 陸の方を見ると、 こわい顔で辺りを 見まわしていた 「陸?」 「…命、 ここ出た方がいいかも」 「え、どうして?」 「いいからここ出よ?」 陸はすこし焦ったようすで あたしを見ている 「どうしたの?」 「それは…」 あたしは辺りを見まわした 人が…いない。 さっきまで賑わい、 たくさんの人がいたのに 親子連れ、カップル、学生 人っ子一人いないのだ どうなってるの? 「命、」 『どこに隠れてたのかな? 探したよ? お姫様。』