「グライ、お願い。」


グライはポケットから
魔法石を取り出し、
白羅にそれをかざした


「ターク、センド、
カン、マギク、ヒアー!」


グライが呪文を言うと
魔法石が青い光を放って
ふわふわと浮かんだ

魔法石が白羅の頭上で
止まった、その時


ピカーッン*




「…まぶしっ」


あたしはゆっくり目を開けた


「メイ、できたよ」

「ほんとっ?*」


「…っなにがだよ」

「まあまあ、ちょっと見てて」



「白羅、おはよう*」

「…お、おはよう。」



「い、いま…」

「しゃべった…?」

「なるほど。」



「大成功だね、
グライありがとう」


「我の声が皆に伝わるのか?」

「そうだよ、グライの魔法でね
これで、白羅への
誤解が解けると思ったから」

話せばきっとリクたちも
分かってくれるはずだよ