「おはよー*」


あたしの隣でグライは
満面の笑みを浮かべている


「グ、グライっ!?
なに勝手に」


っ!


あたしはグライに
押し倒された



「静かにしないと
みんな起きちゃう」


「ちょ、グライ…」


「メイって恋愛したことある?」


「え、あ、あるよっ…
ちょっとくらいは」



「僕はメイが好きだ。」


「それ前も言ってたじゃん
てゆうか、どいてよ…」


グライはゆっくり
あたしから離れた


「違う。
好きなんだよ、
LOVEなんだ」


「何、言ってるの…」


は?、LOVE…?



「メイのそばにいたい。
それがたとえロウンドを
捨てることになったとしても、
僕はメイを守りたい」


「グライ?
それは嬉しいけど
あたしには、
リクたち護衛がいるし」


「僕はロウンドで
1番の魔術師だ。
誰にも負けない、
その護衛たちにも」



「グライ…、
あなたの目的は何?」


「ただの暇つぶしだよ。
その暇つぶしで
メイのことを
好きになってしまった
ただの悪魔さ」


「あたし、グライのことは
好きだし一緒に居たいと思う
けどグライの言う好きとは
違う気がするの」


「…じゃあ一緒に居よう、
僕はメイが好きだから
全力でメイの恋を
邪魔するよ*」


グライは笑顔でそう言った


…全力で邪魔するって。

やっぱりこいつは悪魔だ