新撰組は恋の香り―後編―


総司の黒い笑みを見た次の日
境内を掃除してると
稽古終わりなのか汗を拭きながら新ぱっつあんと総司、左之さんがこっちにやってきた。

…なんで、俺が掃除してるとこに充実感たっぷりの奴らが来るかなぁ。
まあ、当番だから掃除には文句いわねぇけど。

「てか、なんであの女男(伊東さん)僕のことを引き抜こうとしないのかな。」

総司が拭いたばっかりのところに腰を下ろした。

「まあ、近藤さんや土方さんと近いからじゃねぇか?」

左之さんは拭いたばっかりの柱に寄りかかる。

「…あいつと呑んでるとどんなに旨い酒を不味くなるけどな。」

新ぱっつあんも拭いたばっかりの場所に…

「なんで!拭いたばっかりのとこばっかに座ったりすんだよ!!そんな汗べたべたな身体で!!」

俺は叫びました。