新撰組は恋の香り―後編―


「ふざけないでちょーだい!!」

「ふざけてなんかありませんよ?貴方は私が邪魔でしょうがないんでしょ?」

「それとこれは別です!!」


気になって声のする方に行くと
幹部全員が集まっていた。

「あの、どーしたんですか?」

「ん?あぁ、葵羽くんか。俺にも分からないが伊東さんと山南さんの間で何かあったようだ。」

近くにいた山崎さんに話しかけると
見れば分かるような返答が返ってきた。

もしかして、みんななんでこんなもめてんのかわかんないのかな?

「それよりも具合の方は...?」

心配そうに覗き込む山崎さん。

「え?!あ!たぶん石田散薬が効いたようで大分楽になりました。」

適当に言葉を並べてにこりと笑う。

それならよかった。と、頷きまだ言い合っている二人に視線を戻した。