新撰組は恋の香り―後編―


結局、今日は何もしてない。
てか、させてもらえなかった。

お茶を運ぼうとすると永倉さんが運ぶと言ってきかなくて、運べなかったし...
具合が悪いと聞いたのか土方さんは
「部屋に戻れ。うつると悪い。」
と、ふんっといつも通りのツンを発揮し、
部屋にとぼとぼと戻ってボーッとしてると斎藤さんがやってきて
「具合が悪いならはやく言え。」
と、言って石田散薬を強引に渡され飲むまで部屋から出ないと言われ(まずい)薬をのんだ。

あれ?私、今日だめだめじゃん。

はあーっとため息をつくと
なんか怒声がしてきた。

この声って...?
はっとした。いつも遠回しにいがみ合っていたあの二人の声だ。