新撰組は恋の香り―後編―


腕を組み呆れ顔をした斎藤さんは
むにっと私の両頬を引っ張った。

「これほどバカとは思っていなかったが、今日は、俺たちの当番だ。」

「ほうはん?(当番?)」

斎藤さんは、頷き手を離し
私は頬を撫でながら少し考え、、、

「あーーーーーーっ、!?」

すくっと立ち上がり一気に焦る。

「少しは落ち着け。」

いやいやいやいや、落ち着けるわけがない。
だって、平助君が呼び込みして集めた新しい隊員さんも伊東さん一派も来たことで新撰組も人が増えた。
だから、今までよりもご飯を作るのには時間がかかる。

「えっと、簡単なやつがいいですよね?!時間ないしー。」

「そこは、問題ない作っておいた。」

「あ、そーですか。じゃあ、、、ってえええええー?!!、」

「うるさい。」