総司をじーっと見ていると
ドタバタと廊下を走る音がこちらに近づいてきた。
「おっ!!平助じゃねぇーか!」
ニカニカと悪ガキみたいな顔をして近づいてくる新ぱっつあん。
「聞いてくれよ!左之助ったらよー。」
「おう。」
「想いも伝えずに口づけしちまったんだよ!あの、甘味屋の娘に!!!!」
「手が早いにも程があるよなー」と、笑いながら楽しそうに話す新ぱっつあんの後ろに黒いオーラが見えた。
「しーんーぱーちぃーいー?」
最後の“い”なんて濁点つけて思いっきり睨む左之さん。
「あ、やべっ!またな、平助!!」
「まてこらっ!新八っ!!」
左之さんが追うが速いか新ぱっつあんの逃げが速いか分からないくらいのスピードで2人は追いかけっこは再開した。


