「人見知りなだけかもしんなくね?」

「やけに肩持つなぁ…。あ、もしかして冬花の事好きなのか?」

ありがちな冷やかしを俺は呆れ顔で無視した。

横でギャーギャーと騒いでいる五島をほうっておいて、ランキング表に゙冬花 桜音゙と記入をして他の奴に紙をまわした。

帰りのホームルームの時間。

担任が教室に入ってきてやっと教室が静かになった。

「えー。五月二十九日に球技大会があります」

担任の発言に生徒達が騒ぎはじめる。

「女子はバスケ、男子は野球かバスケで選ぶこと。チームは来週までに決め手提出してください。以上!」

それだけいうと、担任はホームルームをおわらせて、帰っていった。

「なぁ、葉山!どっちの競技に出る?」

ホームルームが終わると、後ろの席の五島がすぐに話し掛けてくる。

「俺はバスケにする。元バスケ部だったし」

「おまえにそんな強みがあったのかよ!?」

また後ろでギャーギャーと騒ぎだす五島をほうっておいて、窓際の席に目を向ける。

冬花はもう席にいなくて、帰ってしまったようだった。