何を言っているのか理解に苦しんだ。
無表情で何を言ってるんだ?

頭の回転が追いつかない。

「えっと。」

「授業聞かないと馬鹿になるよ。」

これは夢なのだろうか。
言ってる事だけ無視すれば、すっごいかっこいいのに。

いじってないサラサラの黒髪に、傷一つない綺麗な肌。
鼻筋がスッと通っていて、なんだろう理系男子?

「いや、うん、大丈夫。えっと、名前は?」

とりあえず、名前を聞いた。
さっきから私の名前は知っているようだったし。

「蒼井空。」

…あおいそら!!!?
青い空って!!!

「ギャグ?」

「人の名前馬鹿にしてるの?」

「いや!!!だって!!」

この時点で私は大爆笑。
絶対にギャグでしょ!!!

「岡本さん絶対に馬鹿でしょ。」

さっきまで無表情だった男の顔が少し私を睨んだ。

「学校に来てない人よりかはましです。」

私も笑うのをやめて、睨みかえした。

蒼井くんは完全に呆れ顔。

「僕は岡本さんよりは頭いいと思うよ。」

「はぁ?私これでも模試52位なんですけど!!」

「僕は3位だよ。」

…負けた。
いや、レベル違いすぎるでしょ。

開いた口がふさがらないってこうゆう事か