その後、重盛とその弟・宗盛が舞を披露したり、熊野よりやって来た清盛の末の弟・忠度も加わったりと、充実した一日は直ぐに終わった。 清盛も満足げで、他の者たちも楽しんでいて、とても良い日であったかのように思えたが……。 ――その夜。 清盛が急に病に倒れたのだ。