*翔SIDE*


何であの女がいるんだ・・・
もうこれ以上俺を苦しめないでくれ

暗い夜道の中
俺はさっき俺の前に現れた
あの女のことを考えていた



ちきしょッ!!!
マジうぜぇ

女なんて・・・
大嫌いだ



俺は自販でいつものココアを買い
近くのベンチで飲もうとした


その時だった・・・






誰かのすすり泣く声が聞こえた
止むことはなく
ひたすら短い嗚咽が聞こえてきた





なぜか俺は
操られるかのように
泣き声の方に足を向かわせていた