結局、それを選んだのは 私の知らない人じゃないの。 「今さらヒーローぶってんじゃねーよ」 ヤジが飛び交う 私は周りが見えなくなって、 指輪の入った箱を床に叩き付けた あまりの光景にヤジ達も息をのんだ 「あたしを、こんなに不安にさせといて、いきなりそんなのアリ!?だいたい、あたしの知らない女が選んだ指輪なんてつけたくもないわ、汚らわしい。それに、翔だって女に愛してるとか言ってたじゃない。」 「...言ってた?それって....」