★レイside



「にゃー」



黒猫が餌欲しさに

膝にとび乗ってくる



ここは和風の屋敷

私の大切な住まいでもあり、

仕事場でもある



「ほら夜、これをお食べ」



長い黒髪

淡い紫の着物を着て

黒猫にご飯をやる



緑の覆い茂った森

その奥深くに位置するこの場所



たまに来るお客は

欲に埋まった人ばかり・・・



「今日は誰が来ますかねぇ」



「にゃあ・・・」



返事をするように

夜は声を出したその時、



コンコン・・・



「おや、来ましたね。

 久しぶりのお客が・・・」