「取敢ずバレーで気分変えなきゃ…おかしくなる…。」


手紙の内容が頭の中をぐるぐる回る。


「もう…、どうしよう…。」
今日は朝から独り言が多い。
考えながら歩いていると体育館に着いた。


英菜があたしに向って駆け寄る。



「李潤~、どぉしたの?」

心配そうにあたしを見る。

「大丈夫だよー!」
あたしは気付かれないように振る舞った。



(…きっと竜紀には気付かれているんだろうな…。)