夜に舞う桜と蝶

真冬side


咲…どこに行ったんだろう…


もう全部探したし…


後は…あそこだけ


ーキィィィ


ドアを開けると…咲がいた


咲がいたのは、夕日が沈んでいる海


………を見られる屋上


真「…咲」


咲「私…季依ちゃんの気持ち知ってた」


フェンスをつかむ手に力が入るのが分かった


咲はこっちを向かず、海を見たまま


咲「充は私を信じてる。私も充を信じてる。だけど…あんな場面を見ると…不安になるっ」


咲の気持ちが痛いほど伝わってくる