「もぅ…どうしたらいいんだろ」 トボトボと校門を出る。 後ろから救急車のサイレンが 聞こえる。 振り向くと救急車がすぐ横を 通りすぎた。 ぼんやりと救急車を見ていると 角を右に曲がる。 …裕太の家の方向だ。 そういえば、今日来てなかったな。 どうしたんだろう…… ーはっ! 何、裕太のこと考えてるんだろ… 馬鹿みたい……。 裕太の家の近くの人がなにか あったんだよ……。 きっとそうだ…。 そう思い、家に帰る。