実際賢汰もそれを気にしてるみたいで

『実行委員俺も手伝おうか?』
とかきいてくる。

そこまでしてほしくないから断っているけど...

──ピンポンパンポーン

『文化祭の実行委員になっている人は、放課後顔合わせをするので、
3年A組に集まって下さい。』

───ピンポンパンポン

『だって~!!賢汰君と帰れないね~』

放送が終わった瞬間に話しかけてきた唯。

『そうだね、断らなくちゃ!』

『どぅ?賢汰くんと帰れなくて寂しい?』

『いや、一日位仕方ないよ。』


『ふーん。そっか....
ねぇ、麗那...』

いきなり真剣な顔して話しかけてきた唯

『ん?なに??』

『ぉいっ!れいな』
唯の話しを聞こうとしたのに突然話しかけて来た賢汰。

『ごめん、唯!ちょっと待ってて!』

私はそう言うと賢汰の元へ走って行った。

唯が切なく苦しそうな顔をしているのも
知らずに....