時は―――再び流れた。


4月。

季節は春へと変わった。

あたしも変わった。

中学3年生になった。

そしてクラスのメンバーも変わった。


廊下に貼り出されたクラス分けの紙を見た瞬間、あたしはうかつにも小躍りしそうになってしまった♪

ぬわんと、まさか北条くん、キミとまた同じクラスになれるなんてっ♪

おまけに今回も隣の席同士~っ♪♪



だけど……、



だけど、現実は甘いもんじゃなかった。

「先生、あたし、無理ですっ。ゼッタイできませんからっ」

瞳ウルウルさせて、必死に訴えるあたし。

新学期ということで、新しい学級委員を決めることになって、男子のほうはスグに決まったんだけど、女子のほうは誰も立候補もしなければ推薦もなくて。