――――――――…翌日


いつもの通学路なのに遠く感じる。

足が鉛のように重い。

こんなこと一度もなかったのに…


「行きたくないないな…学校…」


そんなことを思いながらノロノロと学校に向かった。


―――――――…

学校に着いて靴を履き替えてると、朝練が終わったのか、テニス部のコ達が昇降口に入ってくる。

吹奏楽部はまだなのかな…?

今日朝練サボっちゃったんだよね。

ダルかったし、

徹に会いたくなかったし。
この様子じゃまだ終わってないみたい…

「今のうちに教室上がろ…」





「シ――――イっ!!」






あ"ーまたこいつかっ!


ギュッ…


「うわっ!!離せよっ!!渡川!!」

私は渡川を背中から引き剥がす。


「んだよシイ〜連れねーな〜」

「あんたのせいでとんだ災難なんだけど!?」

徹と絶縁状態になったのももとはコイツのせい…


「あ、その様子だと佐伯となんかあったな」

「か、関係ないじゃん!」

「図星だな。」

不敵に笑う渡川。な、なにコイツ…意味わかんない…

「けど佐伯とどうなろうと俺とシイの関係にはどうってことないし♪」

「はぁ!?」

「じゃーな!」


私を背に歩き出す渡川。

あーもう朝からイライラする!!