確か何日かして、学校から電話があったんだと思う。 母親があたしに言った。 「学校いきなさいよ」 へえ、理由も聞いてくれないんだ…。 聞かれても答える気はなかったけど、普通にそう思った。 「………」 「翔梧たちのご飯、作ってくれなきゃ困るんだから」 あたしよりも弟たちの心配をする母親。 返事はしなかった。 ううん、多分、出来なかった。 あたしは声を失ったから。