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「あのね、智……」


誠二郎に送ってもらって、そのまま智ん家にやってきた。

すぐに言わないと、もう言えない気がしたから。


ゆっくりと、智の反応を見ながら話す。


「はぁー……。そっか」


取り乱すことはなかったけど、かなりのショックを受けてることはあたしでも分かった。


「こうなること……覚悟はしてたんだけどな」


「ごめん……」


「何で夢が謝ってんの?俺は夢から最初に聞けてよかったと思うよ」


力なく笑う智。

自分のしたことが正しいかなんか分からない。


でも……智がよかったって言ったんだもん。

きっと、よかったんだよね?