「嘘だ!誠さん顔赤いっすよ!?」


「どーした誠二郎!お前、実は双子の弟とか言わねぇよな?」


「昨日までとは別人っすね」


「まさか恋でもしたのか?ははは!」


好き勝手言いながら、気付けば俺の周りに集まってきてた。


どいつもこいつもニヤニヤ気色悪い顔をして。


「はぁー……」


これが答えか。

俺が間違ってたって証。


「皆悪い!俺、キャプテンとして最低だった」


今ならまだ、取り戻せるかもしれない。


「智!これからも俺と二遊間、組んでくれるか?」


今まで散々色んなものを失ってきた俺にだって、失いたくないものがある。