「ねぇ、琴さん?」
「なぁに?」
ベットで煙草を火をつけながら、俺に笑いかける。
「付き合ってはくれないの?」
何度、同じ質問をしたかわからない。
けど、懲りずに今日も問いかける。
「また言ってる。
何回も言ってるけど。
あんたは……そうねぇ」
煙草を吸いながら少し考え、また笑って
「高校生が先生に恋する様な感覚なのよ。
高校生の時って、先生って凄く大人じゃない?
でも卒業して周りを見たら、あれ? 違った。って別れる子が多いわよね?
それと同じ。
だから、私の事も今は、そう思ってるだけよ?」
「全員じゃないじゃん。
結婚する、先生と生徒だっているよ?」
確かにね……。と笑った貴女は、今日も遠い。
琴さん。
琴さんは、先生じゃないよ?
俺も生徒じゃない。
それに。
そんなスグ終わるものなら、3年も一緒に居ないでしょ?
そんな言い訳しないでよ……。

