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煌びやかなネオンが光り輝く繁華街。


その表の姿には想像も出来ない裏の姿。

暗くじめじめした路地裏のレンガに座る。


2日に1回は、必ずここに居る。


朝が見え始める頃になるまで、繁華街の夜は続く。

沢山の光の中から、たった1つが消える時、


貴女に会える。



「琴さんっ!」

「あ、美鶴?
また来てたの~?」


お酒の香りに包まれ、路地裏のドアから出てきた人。

それが貴女。


琴(コト)さん、クラブで働く29歳。

俺、江田 美鶴(エダ ミツル)の好きな人。