―――――――
―――――
―――
「こ、と……さん?」
俺は、夢を見てるんだろうか?
さっきまで色々思い出していたから……。
同じ香水をつけただけの店員さんを琴さんと、ダブらせてしまったのか。
運ばれたジュースを取ろうと振り返った俺の目の前に居るのは……誰?
ネームプレートには【藤崎】書かれていて。
こんな名前知らない。
だけど俺はその藤崎さんの腕を掴み、1番近くの部屋へと連れ込み鍵を閉めた。
「お、お客様? 勝手にこんなところへ入られては……」
藤崎さんは、俯きながら焦る。
そりゃそーだ。
いきなり腕を掴まれ、部屋に連れ込まれて。

