男同士の約束





明に話を聞いてもらって、情けないところを見られてしまったけれど


一人じゃないって実感できる。



「ありがとう。明」


「いいってことよ!じゃあ、気をつけて帰れよ」



僕は、家に帰ることにした。


・・・・入れて貰えるかは置いといて。




帰路を歩いていると、人影が見えた。


近づいくる人影に、僕は当然、見覚えがあった。


白髪混じりのオールバック。

細くて背の高い細身の体。




「・・・・吟っ!今まで何処にいたんだ!?」




優しくて低い声。


小さなころは、この声が大好きで。



「ごめんなさい、父さん」