正気に戻った景時が、教室を見回す。 その顔を見て、薫は軽く眉を顰めた。 おかしい。 昨日までの、捨てられた子犬のような表情じゃない。 戻ってる? ブルースの強さを手に入れた? 「うさぎサマなら、アイツのトコ行った。 オメェ… ナニがあっ」 「えぇぇ??!! うっそ…」 景時が、薫の言葉の前半に強烈に反応し、窓から身を乗り出した。 見える。 校門に向かって歩くうさぎ。 車を降りて彼女を迎えるあの男…