『ほぉ、まぁ世の中は縦社会だ。我慢しろ。それで亮は昨日気になってた部分は修正出来たのか?』


店長は鉄の話をさらりと流した

なんとなく2人の扱い方を熟知しているみたいだ




『うん。一応ね。昨日家帰って書き直したから大丈夫だよ』


俺は鉄って奴よりこいつの方がすごく気になる


幼い顔してるくせに、頭の中には計り知れない何かがあるような気がして



『………ん?つーか今気付いたけど女の子が居る!
え?もしかして新しいバイトの子?』


突然鉄が声を張り上げた


その先に居たのは勿論高瀬



『そうだよ。数日前から働いてる高瀬彩ちゃん』


店長が紹介すると、鉄は何故か身を乗り出して興奮状態に


『まじで?女は信用出来ないから取らないって言ってたくせに』


女が居るぐらいでテンション上がってんじゃねーよ。童貞丸出しだな


俺がそんな事を思っていると、店長がチラッと俺の方を見た



『つーか昨日も居たけど。まぁ、お前らはそれどころじゃなかったか。ちなみにそこの男の子も』