蓮side





それは……ある日の部活終わりに起こった。





「鈴山先ぱーい、これってどこに置いてあったんでしたっけ」

「あぁ、それは……」





至って普通だった。

普通にみんなで片付けをしていた。




……はずだった。




「っ……大和のバカ!!
もう知らないっ……!!」




……そう。

……岬の珍しく怒った声が聞こえてくるまでは。