そろそろ終わるかな……。 あたしはまたベンチに戻ろうとした。 うー……寒い。 やっぱり動かないのは寒いです……。 あ……そろそろおやつの時間だ。 何か甘いもの食べたいな……。 あと、温かいもの。 ココアとか飲んで温まりたい……。 寒いよ……外は。 そう思いながらベンチに座ろうとした……その時。 「栞奈!」 大和に名前を呼ばれ、コートの方を見ると……突然ボールを投げられた。 「え!?何!?」 いきなりで驚きながらも、あたしは何とかボールをキャッチした。