仲良しに戻ってくれたのはすごく嬉しい。 それはずっとあたしが望んでたことだったから……。 「……あたしも男の子だったらよかった」 そしたら、大和とアキ君と一緒にバスケできたのに……。 あたしは横に転がっていたバスケットボールを拾い上げた。 大和かアキ君のどちらかが持ってきたもの。 二人してボール持ってきたんだよね。 ……バスケットボールに嫉妬しそう。 「このバスケットボールめ」 ボールに向かって一人で話しかける。 寂しい……。