君に出会わなければ…







今まで素直に、反抗することなく育ってきた私が、こんに言うことを言うのは相当驚きなのだろう。





何も言い返せないまま、私を凝視したまま固まるお母様を無視して、背中に隠れている後藤さんを見た。





私を睨みつけているその目が、絶望へ変わるのか。




そう思うと気がひけるが、ここまで来たら言わずにはいられない。





「仕事のできない人はこの家にはいりません。



よって暇を差し上げます。




今までご苦労様でした。




最後に仕事を与えるとしたら、木村さんたちにしっかりと、大人として謝罪をして、許しを乞うてください。





私は木村さんたちのことを考えで今まで黙っていましたが、あなたがいなくなるのでしたらこの際、お父様にしっかり報告させていただきます。





木村さんたちにした数多くの嫌がらせと、このくだらないヒエラルキーについて。」





それは、周りにいる家政婦さんたちにも大きなダメージになるとわかっていて言った。