いつも一緒に歩んできた。
でといつからか柚葉はずっと成長してて、私を導いてくれる人となってた。
いつだって私の手を引いて、道を作ってくれる。
「柚葉、ありがとう。」
「どういたしまして。」
大切にしよう、この子を。
いつだって守らなきゃいけない。
柚葉が泣くことがないように。
「決まりね‼︎」
母は嬉しそうに私の手を取って、ニコニコ笑っている。
父と柚葉のお父さんは、私たちをみて微笑んでいる。
溝口は諦めたように苦笑いだけど、どこか嬉しそう。
おじさんはそんな溝口を見て、笑っている。
そして、柚葉と私は心から笑いあった。
未来に起こる幸せはまだ先のお話。
でも確実に存在する、それに向けて今を生きるんだ。

