君に出会わなければ…






今まで奏志郎へ注がれていた注目は私へも注がれるようになり、どこから仕入れてくるのか色んなプライベートが週刊誌に取り上げられたりした。







そして、それは奏志郎への注目も前よりも増したと言う事でもあり、今までの悪行を多く取り上げられて、後継者を奪われても仕方ないとまで書かれてしまった。






当の本人はあれから口もきかず、家をメチャクチャに荒らす日々が続いている。





お母さんも前のように味方につく事はなく、お手伝いさんたちも手を焼いているようだった。