それから生活は大きく変わって行った。 警察署にいた奏志郎の友達は、そこで聞いた話をすぐに周りに話したようで、1週間もしないうちに学校中に噂は広まり、それだけでなく大企業の社長を親に持つ生徒が多いこの学校では、子供達の噂話も貴重な情報源となる。 私たちの間で後継者争いが始まったことは子供達の話であっても、日本を代表する企業である内海グループの内情がいち早くわかる重大な情報。よって、生徒の親から、日本中の隅々まで私たちの事情は知れ渡る事となった。