君に出会わなければ…








「お嬢様、お食事まで少し体力を回復させませんと、奥様が心配されます。





このお茶にはリラックス効果がありますので、少しお飲みください。」






確かに、お母さんにこれ以上心配をかけるのは嫌だな。





「ありがとう。」




「ねぇ、溝口。





私これからどうなるんだろう。」






私は不安からそんなことを呟いていた。






「お嬢様…。」






「自分で言っておいて、これからどうするかなんて全然考えてないの。」