君に出会わなければ…







「モナ、come! お嬢様を元気付けてくれ。」





そう言うと溝口はキッチンへ行った。





ソファは、人が2人寝られるくらいの奥行きがあり、モナは私の横に寝そべった。






「モナ、私がんばるからね。」







モナを撫でながらそう言うと、モナは心配そうな顔をして私を見た。






「大丈夫。溝口もいるし、お父さんもいる。」





溝口がお茶を持って帰ってきた。