君に出会わなければ…

「溝口…。」






「ドアは閉めてあります。誰も見ておりません。」






私はその言葉を聞いて、溝口に完全に身を預けた。





「疲れた…。」








私はそう呟くと溝口は「失礼します。」と言うと私を横に抱き上げて、ソファーまで運んだ。







抵抗する事も、する気もおきないくらい疲れていた私を、いとも簡単に運ぶ溝口。





慣れてんな、こいつ。






そんな事を思っていた時にはソファーに横になっていた。