奏志郎が口を開く前に、誰かに何かを言われる前に、私はお父さんを見て言った。 「お父さん、私、内海の後継者になります。 これからはお父さんと一緒に、内海の名を守ります。」 ここは警察署で 周りに関係ない人もいて。 そんな状況で言う事ではない。 でももうこの手しかないんだ。 このタイミングじゃないと、私はみんなを守れない。 私は強くない。 だから負ける前に 勝たなきゃいけないんだ。 そう思ったらなぜか頭の中が真っ白になった。