家にある時よりも、外にいる方が楽だった。 自分を理解してくれる親友。 家族のような人たちにも出会えた。 中学に入ってからは何も思わなくなっていた。 だから家の事もあえて干渉しないでいた。 自分の事は自分で。 言われた事はやるが、あとは好きなように過ごす。 そこらへんは器用にこなせる方で、成績、学校での評価、習い事、その辺をそつなくこなせばとやかく言われる事はない。 完璧を装って、問題のない娘を演じ続けていれば、私はこの家では空気なのだから。