この家をかき回して、グチャグチャにしてやりたい衝動にかられる。 でも私にはその度胸はなく、いつもその役は奏志郎で、どちらかと言うと荒れた家を片付ける後処理役が私だ。 自然と厄介ごとは私に。 私は期待通りの働きをする。 両親は私のその行動は自然に、むしろやりたくてやっているように見えているのかもしれない。 でもそんな人間存在するならお目にかかりたい。 世話好きな人なんて実際いるのだろうか。 ただ、私の中でそれが1番楽なポジションではあった事は確かだ。 幼い頃から